第1回 授業の概要、 Excelの復習、 Excel栄養君

1-0. あらすじ

1-1. 授業の概要 (授業の予定)

 健康情報処理実習で学習する内容を大まかに説明する。

1-2. Excelの復習 (練習1-1.xls)

 前期で触れたExcelの基本的な使い方をおさらいする。

1-3. Excel栄養君 (練習1-2.xls)

 栄養価計算ソフト『Excel栄養君』を用いて、献立を実際に入力して栄養価を調べる。

 

1-1. 授業の概要 (授業の予定)

グループ(4人)を構成し、そのグループで今後の授業を受ける。

1.栄養価計算ソフト『Excel栄養君』 (2回)

  ・『Excel栄養君』の基礎部分を使いこなせるようにする。
  ・各自で料理2品を考えて、その栄養価を『Excel栄養君』 を使って計算する。
  !!注意!! ここで考えた料理2品を用いて1〜3の授業( 6回分)を行う。

2.『PowerPoint』 (2回)

  ・『PowerPoint』の基礎部分を使いこなせるようにする。
  ・各自で考えた料理2品と、その栄養価について発表形式の資料を作成する。

3.『ホームページビルダー』 (2回)

  ・『ホームページビルダー』の基礎部分を使いこなせるようにする。
  ・『PowerPoint』で作成した発表形式資料と同じものを、ホームページで作成する。

4.統計処理 (『Excel』3回、『SPSS』3回)

  ・統計処理の基礎を理解する。
  ・統計処理として『Excel』と『SPSS』を使いこなせるようにする。
  ・食品と統計との関係を理解する。

5.グループ発表 (2回)

  ・各グループで、食品関連の統計を用いるテーマを考える。
  ・『Excel』または『SPSS』で統計データを求め、『PowerPoint』で発表形式資料を作成する。
  ・みんなの前で、グループごとに発表する。

 

1-2. Excelの復習

Microsoft Excel 2003(以下、Excel)は、Microsoft社製の表計算ソフトである。PC上で表の作成や、計算、グラフ作成をするソフトである。前期に学習したExcelについて、基本操作を復習する。

1.Excelの起動、データ保存、Excelの終了

Excelの起動

Excelを起動するには、スタートボタンを押して『Microsoft Excel』を選択する。

Excelウィンドウの、各パーツの名称と解説は以下の通りである。

項目名
解説
タイトルバー 編集中のデータの名前が表示される
メニューバー メニュー欄 全ての機能をメニューとして選択できる
ツールバー ツールボタン欄 よく使う機能はツールボタンから選択できる
名前ボックス アクティブセルのセル番地(列+行)を表示する
数式バー アクティブセルのデータ、または数式を表示する
列番号 列をアルファベットで表す
行番号 行を数字で表す
アクティブセル 今選択されているセルを示す
セル 表のマス目のことをセルと言う

データ保存

Excelのデータを保存するには、メニューバーのファイルから、『名前を付けて保存』を選択する。保存先のフォルダ、ファイル名を指定し、『保存』ボタンを押すと保存される。

保存先:kyoyosの???(H:) → 健康情報処理実習 (フォルダを作る)
保存先への行き方:左の欄にある『デスクトップ』を押して、『kyoyosの???(H:)』をダブルクリックする。新規フォルダを作成して『健康栄養処理実習』をダブルクリックする。
ファイル名: 練習1-1.xls と保存する。

Excelの終了

保存されたら、一度Excelを終了してみよう。メニューバーのファイルから『終了』を選択するか、タイトルバーの一番右にある『×』ボタンを押すと終了する。

または

Excelの再開

Excelを起動し、メニューバーのファイルから『開く』を選択して、データのあるフォルダへ移動して開きたいファイルをダブルクリック、もしくはファイル名を入力して『開く』ボタンを押すと、保存したデータを呼び出すことができる。

2.データの入力、計算

数値の入力

データを入力するには、セルをマウスで選択してアクティブセルにする。数値を入力すると自動的に数値データとして右揃えになる。Enterキーで、アクティブセルは下へ移動する。

フィルハンドルを使う

連続したデータを入力するときに、フィルハンドルを使うと楽に入力ができる。

まず、アクティブセルに『1』を入力する。次にアクティブセルの右下にある小さな■(フィルハンドル)をマウスで下にドラッグする。するとドラッグした位置まで『1』が入力される。


or

他にもいろいろなことができる。


2つの数字を入力して、2つのセルを選択し、同様にフィルハンドルをドラッグすると、2つの数字の関係を反映した値が入力される。

・複数のセルを選択するには、まずセルをクリックしてアクティブセルにする
・アクティブセルをクリックしたまま横へカーソルをずらすと、セルを複数選択できる


表の作成

実際に表を作成してみよう。Wordと同じように文字の入力もできる。次のような表を作成する。

行の削除

7月の行を削除してみよう。行番号をクリックすると、下のように行全体を選択した状態になる。

行番号を選択したとこで右クリックすると、下のようなウィンドウ(ポップアップウィンドウ)が出てくる。そこで削除を選択すると、行そのものを削除することができる。

 

3.罫線・背景の設定

 表が見やすくなるように、罫線を工夫したり、セルに色をつけてみよう。

罫線

ツールバーの『罫線』の横の▼をクリックすると、下のような表示が出る。これでも線は描けるが使い勝手が悪いので、その下の『罫線の作成』を選択する。そうすると『罫線』のウィンドウが表示される。線の種類や太さ、色が設定できる。


線の種類や太さの変更

罫線(1本線)とグリッド(マス目)
が選択可能

線の色を変更

罫線を描くときは、ペンのボタンを押してにする。描いた罫線を消したいときは消しゴムのボタンを押す。それぞれもう一度押すと、罫線モードから解除できる。

罫線を設定して、線を描きたいセルの枠をクリックすれば、設定した線が描ける。

 

背景

背景の色を変えたいセルを選択したあとに、ツールバーの『塗りつぶしの色』で変更ができる。

色をつけたいセルを選択した状態で、ツールバーの『塗りつぶしの色』で色を 選択する

最後にデータを保存して(練習1-1.xls)Excelを終了する。

1-3. Excel栄養君

1.Excel栄養君の起動、データ保存、Excel栄養君の終了

Excel栄養君の起動

まずは通常のExcelを起動する。

下記の設定は、PCを起動するたびに必要である。(Excelを終了しても、PCを再起動などしなければ設定不要)

Excel栄養君の初期設定

メニューバーのツール → マクロ → セキュリティ を選択する。セキュリティレベルを中に設定して、OKボタンを押す。

  

メニューバーのファイル → 開く を選択する。
フォルダの移動:左の欄の『デスクトップ』を押す → マイコンピュータ → ローカルディスク(C:) → V4EX00栄養君5訂
最初に栄養君を登録するためのプログラム をダブルクリックする。

すると下のウィンドウが出てくるので、『マクロを有効にする』を押す。(以降、何度もこのウィンドウは出てくるが、どの場合でも『マクロを有効にする』を選択する。)

その後、下のウィンドウが出てくるが、ひたすら『OK』を押す。

  

これで初期設定は終了する。
 

初期設定が終わると、Excelのウィンドウ中(またはツールバーの中)に『栄養君』のツールボタンが追加される。このボタンを押すと『Excel栄養君』が起動する。

このウィンドウが出てくる。『OK』を押す。
   

『栄養君』のツールボタンが追加される。『Excel栄養君』の起動が完了する。

データ保存

Excelのときと同様に保存する。

保存先:kyoyosの???(H:) → 健康情報処理実習
保存先への行き方:左の欄にある『デスクトップ』を押して、『kyoyosの???(H:)』をダブルクリック → 『健康栄養処理実習』をダブルクリック
ファイル名: 練習1-2.xls と保存する。

Excel栄養君の終了

『栄養君』を終了するには、栄養君のツールボタンの一番右にあるを押す。マクロウィンドウが出てきたら、『マクロを有効にする』を押す。
『栄養君』を終了したら、 Excelを終了すればよい。

Excel栄養君の再開

Excelと同様に、メニューバーのファイル → 開く で、開きたいファイルをダブルクリックする。

2.食品データを入力して栄養価を計算してみよう

『Excel栄養君』は、食品のさまざまな栄養価を表示することができ、計算・グラフ化がボタン1つでできるソフトである。
コード番号の入力などで、どんな食品(料理)の栄養価も調べることができるが、今回は時間がないので登録されている食品(料理)を使って『栄養君』を操作する。

まず『B2』(B列目・2行目)のセルを選択して、アクティブセルにする。

ツールバー・栄養君のツールボタンのうちの、一番左のボタンを押す。まず、計算したい栄養価項目を選択する。とりあえずはそのままでやってみるので、『OK』ボタンを押す。 またウィンドウが出てくるので、『OK』を押す。

  

すると、自動的に項目が表へ入力される。

ここで前準備は完了する。食品(料理)の入力は [食品コード] とある列(この場合はB列)に入力するので、常にB列にアクティブセルを置くようにする。

1食分を入力してみよう(カツカレーとごぼうサラダ)

栄養君ツールボタンの左から4つめのボタンを押す。すると料理選択画面が表示される。料理名をクリックしただけで入力されてしまうので、マウスの操作に気をつける。

カツカレーは ◎飯 の 8.カツカレー にあるので、それをクリックする。表にカツカレーの材料や分量が追記される。

次にごぼうサラダを入力してみよう。ごぼうサラダは ◎サラダ の中にある。
アクティブセルがB列の、一番下(入力されている一番下の行の1つ下)にあるか気をつける。

間違えて入力した場合=絶対に行削除で修正する

削除したい行を選択(一番左の数字をクリック)して、右クリック → 削除 で削除をする。
複数の行を削除したい場合は、削除したい行の1つめをクリックする。その行が選択されるので、再びその行数字をクリックし、クリックしたまま削除したい行までずらす(ドラッグする)と、複数の行が選択できる。

栄養価を計算してみよう

栄養価の計算には、栄養君ツールボタンの右から2つめをクリックする。すると下のようなウィンドウが出るので、下のように各項目を選択する。またも設定する。


『基準量選択』を押すとこの画面が出る。1食分の栄養価を調べるため、『1食量』を選択肢、各項目を自分に合わせて設定する。


『栄養比率表示選択』で、計算したい栄養価やグラフにしたい項目などが選択できる。今回は初期設定をそのまま用いる。


『詳細設定ボタン』で、個人の状態(生年月日や名前、身長・体重など)を詳しく入力できる。授業用のソフトで設定しようとするとエラーが出るため、このボタンはクリックしないようにする。
クリックしてしまった場合は右上の×ボタンでウィンドウを閉じればよい。

設定し終わったあと、『OK』ボタンを押すと計算結果やグラフが表示される。

3.成績表を見てみよう

栄養価を計算する際に、『成績表の作成』にチェックを入れたため、成績表も同時に作成される。成績表とは、栄養計算結果をもとに、栄養摂取状況の成績表である。
作成された成績表を見てみよう。

Excelの下のほうに、下のように『Sheet』が選べるようになっている。『成績印刷』をクリックする。

年齢や身長・体重から計算された成績が作成されている。

ここで一度、データを保存する。ファイル名は練習1-2.xls

 

今日の授業はここまで

時間が余ったら、いろんな食品や、表・グラフの項目を色々選択してみて、表やグラフがどのように変化するかみてみよう。
これらはExcelの下のほうにある『Sheet2』や『Sheet3』をクリックして、新しいワークシートに入力する。
練習1-2.xlsに保存する。

また、今回の課題の課題1-3、1-4のメイン1品とサイド1品を、料理選択画面から選んでおこう。