社会教育主事は、「社会教育を行う者に専門的技術的な助言と指導を与える」必要があります。

「社会教育を行う者」とは「社会教育施設の職員」、「社会教育関係団体や民間における指導者」等を指します。「社会教育施設の職員」とは「公民館主事」、「司書(補)」、「学芸員(補)」等を指します。また、「社会教育関係団体」は社会教育法第10条で「法人であると否とを問わず、公の支配に属しない団体で社会教育に関する事業を行うことを主たる目的とするものをいう。」と規定されています。

社会教育主事の養成についての報告書(昭和61年)には社会教育主事に求められる資質・能力を以下のようであるとしています。 

1 学習課題の把握と企画立案の能力
2 コミュニケーションの能力
3 組織化援助の能力
4 幅広い視野と探求心

さらに、社会教育主事に求められる資質・能力を養成するためには、実践的能力の養成を図るために、演習・実習や実地調査等をできるだけ取り入れる必要があるとし、その円滑な実施のためには広く社会教育施設等の積極的な協力を求めることが必要であるとしています。

岐阜女子大学では岐阜市少年自然の家の協力を得て実践能力の育成に努めています。

以下にその実施状況を示します。

 

1 オリエンテーリング
10kmジャヤッカルコースを使って実施しました。途中に里山を越える場所もあり、変化に富んだコースで自然が満喫できる良いコースです。山越えにはグループの協力が必要です。
2 構成的グループエンカウンター
心理学の実習でよく使われるものです。その方面の第一人者の指導により、今回、常日頃あまり会話がなかった者、初めて出会った者が「構成的グループエンカウンター」を実施することにより急激に親しくなることができました。将来随所で活用できる能力が付きました。
3 クラフト
日頃使い慣れていない刃物を使って竹スプーンを作りました。怪我をする危険もあります。

4 火熾し
木を擦り合わせて摩擦熱で火を作ります。便利さに慣れた我々が火の大切さを知ることができます。

5 炊飯
ガスとか電気に慣れた我々が焚き火で炊飯するのは貴重な体験になります。
6 テント設営・テント生活
野外活動の基本であり、必ず経験しておく必要があります。小学校、中学校で経験したことはあっても女性は作業を避けてきたかもしれません。
7 キャンプファイア
野外活動では定番であるが、古来人類は火を囲んだ営みを続けてきたことを考えると、時代に即したオリジナルなキャンプファイアを創造する必要があります。例えば演劇的精神を取り入れたキャンプファイア。
8 川遊び
昔は小川が流れ、そこに裸足になって入って魚採りができました。そんな経験がない者にとって貴重な体験になります。経験がある者にとっても意味があります。
 
9 ラフティング
マスコミでよく報道されたりするが、なかなか自分で経験できない内容です。将来指導者になったとき、この経験は確実に活きます。
10 ダンス(身体表現)
身体表現の第一人者の指導を受け、最初はとまどいの多かった学生がいきいきと動き出しました。将来、指導者になったときには率先して活用すると思われる内容です。
11 講義
社会教育の実践者、少年自然の家職員から社会教育の神髄を教えていただきました。大変有意義でした。