「司書課程」
司書とデジタル・アーキビスト

● 図書館司書とデジタル・アーキビスト 〜両方の能力をもつ利点〜

   21世紀の図書館司書を目指す
   

 図書館司書は,図書館に勤務する専門職員を指し,図書館において情報の収集,蓄積,管理,提供などを主に担当します。
 21世紀に入り、ビデオ・CD・DVDなど新たなメディアが普及してきました。さらにインターネットの普及にともなう電子図書館やパソコンを利用した情報検索サービスなど,図書館においても, 多種多様なメディアに対応できる人材が広く求められています。
 図書館司書とデジタル・アーキビスト,その両方の資格を取得することにより,従来から図書館で行ってきた情報の収集,蓄積,管理,提供などの業務だけではなく,多様なメディアのデジタル処理,デジタル・アーカイブ化などの資料や情報の適切な処理や,情報の保護・管理,流通において必要となる著作権や意匠権などの知的財産権などの幅広い知識を習得し、多様化する図書館のニーズに対応できる能力を身に付けるこができます。

 アーキビスト(archivist)とは,「記録や史料の管理または文書館の運営のために専門家として配置されている人」(全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 『文書館用語集』 1997)を指し,諸外国においては,その養成,資格取得者の活躍などがすでになされています。
 さらに,情報社会といわれる現在では,資料のデジタル化と管理・流通が多くなされるようになり,それらを的確に行える人材の育成が急務とされています。

 岐阜女子大学では, 文部科学省 平成16年度“現代的教育ニーズ取組支援プログラム”「デジタル・アーキビストの養成 ―文化情報の創造、保護・管理、流通利用を支援する―」に選定され,デジタル・アーキビストの養成に取り組んでいます。

 デジタル・アーキビストとは,情報社会における時代の要請でもある文化資料のデジタル化や資料にかかわる著作権・プライバシーなどの知識を持ち,総合的な文化情報の創造、保護・管理、流通利用を担当できる専門家を指します。