海外でICTを活用するには、事前準備、情報収集がすべてといっても過言ではありません。

ここでは、実際に当方が試したことのある事例に基づいて記します。

１　3G

国内キャリアはソフトバンクを想定しています。
（ほかのキャリアについては、利用する予定がなく、実際に試すことができないので割愛します。）

ソフトバンクと契約してある世界ケータイ端末については、
海外では一日あたり1480円でパケット定額の設定があります。
(201102現在）

これにより、iPhoneなどの利用が、海外においてほぼ国内同様に可能となります。

あらかじめ取得しておかなくてはいけない情報としては、
渡航先での定額対応キャリアがどこであるかということがあげられます。

3Gの電波を複数拾うことのできるエリアにおいて、誤って定額対応のキャリアでない電波をひろってパケット通信を行ってしまうと、
帰国後にパケ死する運命が待っています。

韓国・アメリカ合衆国においては、他のキャリアを拾った場合の警告メッセージがMMSで都度届くので、手動で対応キャリアに接続設定をしましょう。

２　Wifi

渡航先の空港ロビーなどでは、多くのWifi電波を受信できます。
多くは有料ですが、中には無料で使えるものがあることもあります。

宿泊先のホテルにおいてもWifi（または客室内有線LAN）の利用が可能な場合があります。
客室内に有線LANのポートしかない場合に、Wifiのみに対応した機器を持ち込むと通信ができません。
そのため、ポータブルモバイルルータをあらかじめ国内で調達してスーツケースに入れていくとよいでしょう。

ホテル内での通信については、有料・無料にかかわらず、接続にはパスワードが必要となる場合があります。
フロントできいてみてください。

一部の国においては、都市部に無料Wifiのエリアがあったりします。
タイ・バンコクにおいては、バス停がアクセスポイントとなるWifi（TrueWifiだったと思います）の利用が可能です。

あらかじめ国内で、IDの取得をしておく必要があります。
ただ、パッケージツアーなどで、ツアーバスで移動しまくる場合には、この電波を悠長に拾っている時間はないです。

３　持っていかないけどつなぎたい

国外のハブ空港、宿泊先には　有料で利用可能なPCが設置されている場合があります。

多くの場合、クレジットカードを受付に預けて、
時間単位での貸し出しとなるようです。(今時はもうないかもしれませんね・・）

WEBコンテンツの日本語表示はできますが、
日本語入力はできなかったりします。

キーボードは現地語対応のものがおおいです。

なので、あくまでも緊急避難的な場合に利用するという
位置づけにしておいたほうがいいかもしれません。

４　注意点１

GoogleMapなどで自分がいる位置を確認し、目的地までの
経路を徒歩でたどるなんてことも簡単にできます、が、
GoogleMap上での地名等表記が現地語となっている場合もありますのでご注意ください。

５　荷物としてのICT機器

できたら5VUSBでの給電ができる機器がよいと思います。
さらに、各機器の充電機は240VまでOKなものがよいと思います。

旅客機の客室内持ち込みについては、
本体および外付け充電器、その間のケーブル、必要に応じインナーイヤのヘッドホンぐらいでいいと思います。Bluetoothが許される場合が多いです。が国内線はだめだったりします。

スーツケースの中には、現地対応プラグ変換機、A型プラグでUSB給電可能な変換器とICT機器との接続ケーブル、有線LANケーブルを入れておきましょう。

６　心構え（私見）

宿に有線電話しかきてない場合（Wifi電波もなければLANのジャックもない）には、
通信をあきらめましょう。通信実現までの作業コストおよび
通信費用がもったいない。ICT機器から離れたバカンスを楽しんでください。


ICT機器の活用は、現地での時間を有効に活用するために
利用するものです。○○なう　ぐらいはいいと思うのですが、
メール確認とかのために使うのはどうなのよと思います。

７　例外事項

旅費が自己負担でない海外旅行は、国内旅行同様に
職場との連絡手段の確保は義務です。
渡航前に想定可能な連絡方法を留守宅（職場）とすり合わせておき、
現地到着後、速やかに通信および連絡が可能となることを
確認してくれるといいかもです。

岐阜女子大学のサイボウズ外部接続についても、
国外からの利用は可能です。

公費での出張時にはぜひ活用してください。