0 グローバルIPアドレスとは?
インターネットでは、TCP/IPというプロトコルを利用して、通信を行っています。
そのインターネット上でホストを一意に特定するための数字をグローバルアドレスといいます。
たとえば本学公式WEBホストは210.137.217.10となります。
32ビットを8ビットごとにドットでくぎり、それぞれを
十進数で表示します。この数字と、そのホストを名前で表現したものとを
対応させたものがドメインネームサービスで、上記のホストの場合は
www.gijodai.ac.jpが210.137.217.10と対になってドメインネームサービスの
データベースに登録されています。
本学の学内ネットワークにおいてもIPアドレスを割り当てていますが、
動的にプライベートIPアドレス(ファイアーウォールの内側で許されるアドレス)を
割り当てる方法を採用しています。
他のホストにサービスを提供しないクライアント機にはこの割り当て方法が最適です。
1 当該ホストの運用管理に責任を持ってあたること。
障害対処、セキュリティチェックなど運用に必要なことについて、
システム管理課では情報の提供を補助しますが、実際の作業などは行いません。
ただし、当該ホストがクラックされた場合またはクラックされた疑いのある場合には
当該ホストもしくは当該ホストが属するサブネットワークを
ネットワークから切断する作業のみ行う場合があります。
2 すでに運用されている環境を理解すること。
ネットワークの帯域、使用されているプロトコル、ファイアウォールで開けることの
できるポート、提供すべきサービスなどはすでに稼働しているネットワークサービスの
可用性を維持する必要上、すべてを実現することは不可能な場合があります。
以上のことを踏まえた上で、グローバルIPアドレスの割り当てを行います。
手順は以下の通りです。
準備
3 公開するホストでのIPアドレス・ネームサーバ・ゲートウェイ・ネットマスクの
設定方法を理解する。
※設定方法以前にそれらが何を意味するのかが
※わからない場合は公式サーバ上に用意されたエリアを使用して公開する方法を
※選択する方が望ましいと思われます。
4 公開するホストのOSおよびサービスプログラムのセキュリティパッチ、バグフィックス
などが行われているかを確認する。行われていない場合には対処する。
5 公開するホスト上で公開しなくてもよいサービスが稼働していないかどうかを
確認する。稼働している場合には運用上必要でなければ当該サービスを停止、削除する。
手続
6 設置場所のセグメントを特定し、サイボウズ・ワークフローのIPアドレス申請書を利用して申請する。
7 申請が承認されれば、以下へ進む。
8 システム管理課で以下の作業を行う。
あ 学内ネットワーク上での固定プライベートアドレスの割り当て
い 当該ホストに対する固定グローバルアドレスの割り当て
う 当該ホストの固定プライベートアドレスと固定グローバルアドレスの関連づけ
え う で関連づけされたものに公開サービスに関する情報を付加
お 作業内容の申請者への通知
9 申請者が以下の作業を行う。
か 固定プライベートアドレスでのサービス提供の確認
き 固定グローバルアドレスでのサービス提供の確認
く 確認結果のシステム管理課への通知
10 システム管理課で以下の作業を行う。
け 当該ホストのネームサービスへの登録
こ 作業内容の申請者への通知
11 申請者が以下の作業を行う。
さ FQDNでのサービス提供の確認
し 確認結果のシステム管理課への通知
なお、グローバルアドレスは必要ではないが固定アドレスが必要な場合、
グローバルアドレスに関連した事項は省略した状態で申請いただくこととなります。
さて。特にセグメント100 は固定IPアドレスのおかげでアドレスが枯渇しそうです。